マンションのリノベーションについて
マンションも年数とともにいろいろなところが傷んできます。それらを根本から修復することをリノベーションと言います。もちろん、マンションだけではなく一戸建て住宅でも同じことです。
一般的なリフォームと比較すると、リノベーションの方が大規模な改装となります。これまでの間取りを変えて新しい空間を作り出したり、付加機能を持たせることがリノベーションです。
築年数が経過するとマンションとしての価値が低くなってしまいます。しかし、リノベーションを完了したマンションは新築と同じレベルの価値があるのです。当然賃貸マンションでも家賃は高くなります。
リノベーションが行われるようになった背景を考えてみましょう。日本の家屋は50年程度でかなり傷んできます。その多くは取り壊して新築の住宅として作られてきました。しかし、新築マンションを建てるためには高額な費用が掛かります。それよりも今あるマンションの骨組みを利用して、新しいマンションに作り替える方が供給する会社も購入する人もメリットが大きいと考えられるようになったのです。取り壊して産業廃棄物をたくさん作り出すことよりも、資源の有効活用という視点に立つことの方が重要と考えられるのです。
もちろん、金銭的なメリットはかなり大きいでしょう。都会でのマンション建築は経済状況に左右されます。建設が始まってから景気が冷え込むと、完成しても売れないという状況もあったのです。リスク回避ができるメリットは大きいのです。